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シアターピース・合唱劇
1 名前: 嫁ぐ名無しに 投稿日: 2001/11/07(水) 07:56
シアターピース・合唱劇、それに類する作品について語りましょう。
面白い、好かない、実演にはこんな苦労があった、etcetc...

音の空間的ひろがりを狙ったもの:柴田南雄「追分節考」など
演劇性を取り入れたもの:青島広志「星からとどいた歌」など
大まかにこの2系統があると思いますが(細かい突っ込みは無し)
どちらも対象ということで。
2 名前: ほん 投稿日: 2001/11/07(水) 21:20
実際の合唱劇の多くは、ミュージカルや合唱団の手づくり作品ではないかと。
私はまだ、合唱劇で感動したことはありません。

面白い「オリジナル合唱劇」があったら、それを一回切りの演奏にせず、他団
にも演奏できるようにするといいですね。
他団で再演されたものがあったら紹介してください。

柴田のシアターピースをやる方は、彼の『音楽にしひがし』『日本の音を聴く』
や、秋山邦晴の「柴田南雄、その知的な実践活動としての音楽」(「音楽芸術」
1976年8月号)を一度読まれることをおすすめします。
3 名前: 嫁ぐ名無しに 投稿日: 2001/11/08(木) 02:26
合唱劇のルーツってルネサンスの典礼劇やバロックのミニオペラだと思うけれど、
日本ではほとんど上演されないよね。

自分の知るところでは、七、八年ほど前の東大コルアカ定期演奏会で
「ダニエル物語」という典礼劇をやってたくらい。
4 名前: 嫁ぐ名無しに 投稿日: 2001/11/08(木) 03:09
私もシアターピースはやった事があります。
印象としては、オペラでもなく、オペレッタでもなく、ミュージカルでもなく、演劇でもない。
少し中途半端な感じを受け、面白さは感じませんでした。
セリフにしろ、ソロにしろ、その辺に合唱団としての限界が見えてきます。
ただ、色んな楽しみ方が音楽には有り、シアターピースは一つの手本だと思います。
5 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/12(月) 23:02
2さんや3さんのような立派なことは書けませんが。

4さんの言われるように、合唱団でなくては、
シアターピースでなくては出来ない表現って何なのか、
見ていて疑問に思うことは多いですね。
林の「かしわばやしの夜」は劇団でやった方がよさそうだったし、
「自由への道」は別に動き付けなくていいと思いました。
まして池辺の「さびしいお魚」なんて朗読だけで良いかも。
それでもよく学生がやっちゃう学芸会ステージよりはマシでしょうか。
そう考えていくとなんだかんだ言って
青島の「星からとどいた歌」はよく出来てると思います。
これをやった人は少なくないと思うのですがどうでしたか?
6 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/17(土) 00:12
柴田南雄の「宇宙について」をやったことがある。
大曲だし、練習がすごい大変だった。当日は全員白の服を着ろ、とか
指揮者に指定されて、それでなくても宗教くさい曲なのに、ますます怪しげに。
そのせいではないだろうが、演奏会ではトランス状態に陥り、
終演後、妙に感動した。
けど、客席で聞いてると、柴田のシアターピースはあまり楽しくないな。
柴田のシアターピースは、演奏する側の「音楽を作る楽しみ」の方が
強く出るような作り方をしている気がする。
7 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/17(土) 03:52
シアターピースはやった事がありますし、自団体のも見た事もあります。
感じたのは、客観的に見てみれば、お客と舞台人との間に、意識の距離があり、
舞台で熱しているほど、お客には伝わらない。双方に温度差がある。
自分でやっている時はそれなりに楽しいが、逆に見てみると、なにか小学校の御遊戯会
みたいな印象を受けてしまい、恥ずかしく思った事があります。
それ以来はシアターピースには興味も無くなり、なにか自己満足の世界に思えてしまい
ます。
演じる方にも、「こんなものでいいでしょ」みたいな妥協が、中途半端さを出して
しまっていると思いました。
勿論素晴らしいシアターピースをする団もあります。これが合唱団!?と思えるほどの。
しかし現状は殆どの団体が、シアターピースをこなせていないと感じます。
8 名前: ほん 投稿日: 2001/11/17(土) 04:11
>>7
秋山邦晴が指摘したのは、まさに7さんの思いと同じところです。
シアターピースをやる団体への警鐘として読まれるべき論考ですが、
少しだけ引用します(筆者はこの論考で「萬歳流し」の演奏を批判している)。

〈追分節考〉でもそうであったように、おそらく柴田氏は民俗芸能の本質にある力を、冷静に観察し、それを今日の場のなかで置き換えてみせる。
それは柴田氏のなかでは明晰な作業であり、冷静な再構成の行動であるにちがいない。
だが、ひとたびそれが歌手たちに与えられたとたんに、その明晰さと冷静な行動はかれらによって変質されてしまう。
自分たちの習いおぼえた型によって、せいいっぱい演技し、はしゃいでみせる。
しかし、もともと民俗芸能本来の芸の型をしらず、したがってその肉体的な根拠をもたないかれらは、自発的に冷静に演技することも、またみずからを忘我のエクスタシーにおくこともできないで、その場をとりつくろうとする混乱した饒舌へと向かって空転していく。
そして柴田氏が明晰に意図したものは、かれの手からすり抜けて、燃焼しきれない集団の混雑した旋回運動といった現象になっていく。
9 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/17(土) 12:24
KAKUSUKOという劇団がやってたのは面白かったけど、あれはシアターピースって
いうのかな?
演技もイイし、笑いもとれるし、コーラスもよかったっすよ。
シアターピースの定義がいまいち分からんので、スレ違いだったらごめんなさい。
10 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/17(土) 13:24
シアターピースの定義ってなんですか?
青島さんの「星から届いた歌」なんかはシアターピースって感じがしますが
「宇宙について」もシアターピースですか?
鈴木輝明さんの合唱オペラ「森」も広義で言えばシアターピース?
11 名前: 1 投稿日: 2001/11/17(土) 23:27
定義する自信がないので最初に「それに類する」って書いたのですが、
それでは無責任でしょうかね、さすがに。

一つは合唱団で上演されることを前提としつつ、
演劇など合唱以外の表現手法を取り込んだ作品のこと。
「星から届いた歌」はもちろん「森」もその中に入ります。
一方「追分節考」「宇宙について」もシアターピースと言われていますが、
これは「星とど」などとはずいぶん性格が違います。
音源の広がりや移動など空間的な表現の拡大を目指し
ステージのみならずホール全体を表現の場にすることが特徴。

どっちも「シアターピース」とくくられているのですから
ずいぶん曖昧というか幅の広い概念だと思いますよ。
定義はなんだあれはそうこれはちがうなんて
小難しく考えて範囲を限定することはないと思っています。
ただ合唱団が上演すること、という条件はあると思います。
12 名前: ほん 投稿日: 2001/11/18(日) 00:03
>>11
「シアターピース」は、合唱団の上演を前提としていません。
動作の主体は、1人の歌手でも、器楽奏者でもかまいません。

「シアターピース」という概念は、カーゲルによってはじめて用いられたといわれています。
このジャンルでは、リゲティの「アヴァンチュール」が有名です。
国内では、江崎健次郎の「動く鼓動」や、武満徹の「タイム・パースペクティヴ」が
ありますし、柴田南雄には、「追分節考」の前に、「八管協奏」(8本のフルートの
ための)があります。
13 名前: 1 投稿日: 2001/11/18(日) 09:20
ここでは、ですよ。合唱板なんだから>>12
14 名前: 一度は観てみたい野川晴義の実験音楽神秘劇 投稿日: 2001/11/22(木) 05:21
ヨーロッパでは固定的なファンを持っている野川晴義のハプニング音楽を
聴いて(観て)見たいなあ。
一ヶ月くらい前のアメリカの雑誌によると、ベルギーのデパート内で今年の
新作がテロリズムのように上演されたらしい。 デパート内は上演中大騒ぎ
だったらしいし、一昨年の野川の「実験神秘音楽劇/ピーターの家庭内暴力
エロチカ惨殺事件」をしのぐ濃厚な雰囲気を持たせた一種のシアター・ピース
らしい。 
野川晴義の作品の上演には、莫大なお金がかかる故に日本では観るチャンス
も聴くチャンスもなかなか無いのがクヤシイ! 僕の友達は、野川のハプニング
音楽を体験するために昨年フランスまで飛んで行ってしまった。「いやいや、
物凄く綺麗で耽美的で、もう一生忘れられないよ。」なんて興奮していたけ
れど、僕は先日の「本間みち代 チェンバロ・リサイタル」で、真っ赤な
照明を使った7〜8分の作品を聴いただけだった。 それでも野川の作品は
群を抜いて素晴らしかった。
驚いたのは、日本でも不動のファンがけっこう居るらしく、演劇関係者や
女優の岸田今日子、武満徹の奥さん、お相撲さんまでが聴きに来ていた。
野川晴義の大掛かりなシアター・ピースが一日も早く日本で上演されたら
良いと思う。 日本の法律上、上演出来ない音楽作品や音楽劇も野川晴義
は作曲しているらしいけれど、それらが猥褻だってかまわないと思う。
エログロ大歓迎だし、芸術は本来自由だと思うのは僕だけだろうか?
15 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/23(金) 18:08
野川晴義、名前は聞いたことがあります。
日本で上演不可能などと聞くと、聞いて(観て)
みたくなりますな。
16 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/23(金) 18:11
>>15
ここの掲示板に以前ご本人からの書き込みがありましたよ。
17 名前: 15 投稿日: 2001/11/23(金) 18:31
>>16
どの板でしたか? まだ消されてないかな?
詳細、きぼんぬ。
18 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2001/11/23(金) 18:32
>>14-16
「よろしくぅぅぅぅ」スレッド
http://green.jbbs.net/music/bbs/read.cgi?BBS=448&KEY=991316079
野川作品が日本で上演できない理由も書いてある。
19 名前: 大波の魔術 投稿日: 2002/02/09(土) 09:29
>>18
こちらに移しました。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/1754/991316079.htm
20 名前: 名無したちの対位法 投稿日: 2002/02/15(金) 22:36
東混の追分節考を去年ききました。
会場の客のほとんどが感動していました。
楽しかったです。
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